太宰治の親友交歓読んだ。
ほとんど会った事のない親友が家に訪ねてきて暴言を吐いた
末に大切にしていたウイスキーまで持っていかれる話。
僕もこの主人公の心境が理解できるので色々考えさせられた。


この話は作者からすれば変な人が来て嫌な気持ちになったという事を書いたのだろう。
読んでてちょっと嫌らしいと思った部分もある。
この作者はかなり、心の中では親友をけなしている。妻に酌をさせろというシーンや
大切にしていたウイスキーを持っていく親友を心の中ではね。
でも行動ではぜんぜんヘラヘラして、愛想よく振る舞っている。
そうやって行動で気持ちを示さないなら不幸になっても仕方ないのではないかと
思われる。
つまり、作者はただの意気地なしの臆病者なのだ。


しかも、そういう批判をされる事を心得てか最後には親友をして
いばるな!と言わせている。これって本当なら作者側が親友に言うべきセリフかと。
あまり負け癖がつくと良くないと思った。